【8月24日 AFP】衆院選まで1週間を切った23日夜、麻生太郎(Taro Aso)首相は都内で開かれた学生との対話集会の席で、金がないなら結婚しないほうがいいと発言し、各紙が「またも失言」と報じた。

 麻生首相は学生から、若者に結婚資金がないことが、少子化につながっているのではないかと問われたのに対し、「そりゃ金がねえなら結婚しない方がいい。うかつにそんなことはしない方がいい」「稼ぎが全然なくて尊敬の対象になるかというと、なかなか難しいんじゃないか」などと答えた。

 前年9月の就任以来、首相の失言と方針のぶれが内閣支持率の低下に「貢献」してきたといわれるが、各方面からは、不況で若者に就職難が広がる中でのこの発言は、あまりに無神経だとの批判が相次いだ。

 河村建夫(Takeo Kawamura)官房長官は24日の定例会見で、言葉が直接すぎたとしながらも、「若者の就職対策を進めなくてはいけないという思いが、表現として出たのではないか」と首相発言を擁護した。(c)AFP