【8月17日 AFP】ロシア・モスクワ(Moscow)近郊で16日、今週開幕する国際航空ショー「MAKS」を前にアクロバット飛行のリハーサルをしていたロシア空軍の戦闘機スホイ27(Sukhoi Su-27)のうち2機が接触、墜落した。

 搭乗していた空軍アクロバット飛行チーム「ロシアンナイツ(Russian Knights)」のパイロット3人のうち2人は脱出したが、1人が死亡、1人が背骨を折る重傷。また、ロシア通信(Ria-Novosti)によると、地上にいた5人が墜落の際の火災で負傷し、うち女性1人が皮膚の80%をやけどする重傷だという。一方、テレビ局NTVによれば少なくとも2人が集中治療室で治療を受けている。

 地元メディアによると、1機の機体は新築の民家の上に墜落した。目撃者証言によると、民家の持ち主の夫婦は走って逃げたが火災に巻き込まれたという。

 死亡したパイロットは指揮官クラスのベテランで、事故原因としては、バードストライクからパイロットのミスまで様々な原因が考えられるという。航空ショーの主催者は、航空ショーは予定通り18日から開催するとしている。(a)AFP