【7月17日 AFP】ティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)米財務長官は16日、国内の景気刺激策が功を奏し、米金融システムに回復の兆しがみられるとの認識を示した。

 仏パリ(Paris)でクリスティ-・ラガルド(Christine Lagarde)仏経済・産業・雇用相と会談後、仏経済紙レゼコー(Les Echos)の取材に応じたガイトナー長官は、金融機関の収益は改善しつつあると指摘。その上で、危機沈静化に向けた様々な対策の効果が出てくるのは今年後半だとして、「新たな段階について考えるのは時期尚早だ」と述べた。

 また、ドルの国際準備通貨としての地位を疑問視する声が中国やロシア、フランスなどから上がっていることに対しては、引き続きドルが基準となるとの見方を表明。それゆえに、景気回復期において米国は金融システムの自信回復や赤字削減の面で特別な責任があると語った。(c)AFP