【7月7日 AFP】1600年以上前に書かれ、現存する最古の聖書写本の1つとされる「シナイ写本(Codex Sinaiticus)」が6日、インターネット上で初めて公開された。ロンドン(London)の大英図書館(British Library)が同日明らかにした。

 写本を分散して所蔵する英、独、エジプト、ロシア4か国の機関による共同事業で、4年がかりで、現存する約800ページ分のデジタル写真を1冊にまとめた。中心となった大英図書館は、ネットにより世界中の研究者による共同研究の機会が創出される、と期待を寄せる。

 写本は全1460ページで、コンスタンティヌス大帝(Constantine the Great)時代の4世紀ごろ、複数の人物により羊皮紙にギリシャ語で手書きされたもの。その後に修正や訂正が加えられたことも判明している。同図書館は、「聖書の文言が世代から世代へどのように受け継がれたかを探る貴重な手掛かり」だとしている。

 写本は19世紀半ばにエジプト・シナイ半島(Sinai)の修道院で、ドイツ人研究者によって発見された。これらはロシア帝国の皇帝アレクサンダー2世(Alexander II)に献上されたが、1930年代に英国政府がその大半を当時のソ連から買い取った。一方、同修道院では1975年に新たなページが多数発見され、エジプト政府がこれを保管している。(c)AFP

写本の公式サイト(英語)