【7月3日 AFP】(一部更新)米人気歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さん(50)が死亡する直前の映像が2日、公開された。健康状態は良かったとの見方を裏付けるかのように、元気に歌とダンスを披露している。

 動画には、亡くなる2日前の前月23日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)のステイプルズ・センター(Staples Center)で、7月13日にロンドン(London)で開幕する50日間の復活コンサートに向けて練習をするマイケルさんの姿が映し出されている。

 マイケルさんはやせてはいるものの、20代のダンサーたちとともにエネルギー溢れるパフォーマンスを見せている。

 動画はマイケルさんがロック調のギターに合わせワイルドに踊る映像から始まる。最大ヒット曲の一つ「ビリー・ジーン(Billie Jean)」、ヒップホップの要素を取り入れ物議を醸した「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス(They Don't Care About Us)」と続き、クラクションの効果音を最後に、映像はフェードアウトしていく。

 マイケルさんの知人は、死の数時間前に行われたリハーサルでさえ、マイケルさんの健康状態は良好に見えたと語る。

 ボイスコーチのドリアン・ホリー(Dorian Holley)氏はCNNに対し、マイケルさんは死の直前は上機嫌で、スタッフたちと冗談を言い合っていたと語っている。

「友人が電話してきて、『マイケルは病気だったのか?弱っていたのか?』と聞くので、全くその逆だと答えた」「彼はエネルギーに満ちあふれていて、上機嫌だった。通常のリハーサルより陽気だった」

 20代のダンサーたちと一緒に踊るマイケルさんは歳を感じさせず、見ている人の目はマイケルさんに釘付けだったという。

 リハーサルに同席していたカメラマンのケビン・メーザー(Kevin Mazur)氏も英大衆朝刊紙サン(Sun)に対し、「子どもが生まれるのを待っている父親みたいにステージを行ったり来たりしていた」と語っている。

「かなり集中していた。曲と曲の間では大笑いしたりダンサーやディレクターたちと冗談を言ったりしていた。あんなに楽しそうなマイケルは見たことがない」(c)AFP

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