【6月30日 MODE PRESS】シャネルシャネル(CHANEL)とアラン・デュカス(Alain Ducasse)のコラボレーションによって誕生した「ベージュ アラン・デュカス 東京」が今年で5周年を迎える。これにあわせて、これまでレストランを支えてきた日本の食材生産者たちを日本中から招き、東京銀座で「マルシェ・ド・アラン・デュカス」を開催した。(c)MODE PRESS/岩田奈那

 悪天候も懸念されたこの日、見事なほどの晴天に恵まれた。会場となったシャネル銀座ビルディング最上階では、日本全国から集まった最高の生産者たちがテントを並べ、来場者に向け食材のアピールをした。ベージュ東京でも使用されている最高級の食材を、生産者ら一人ひとりが来場者に紹介する今回のスタイルは、人と触れ合う温もりをあらためて感じさせられる、なんとも奥深いものとなった。

■インタビュー:アラン・デュカス

 暗いニュースが多い世の中だけれど、なにか楽しいことや元気になれることを日本でもやりたかった。日本には、素晴らしい生産者の方々は多く存在する。その生産者の人々の協力もあっての、今日のベージュ東京です。実際に見て、触れて、味わうことで、質の高いフランス料理において食材がどれほどに重要な役割を果たしているのかを感じてほしかった。

 そして今、ベージュ東京はランチ・ディナーメニューの価格改変などさまざまな変革を実施している最中です。その一環として、このような活気溢れる場を提案したかった。予想を遥かに上回るメディアや関係者の来場があり、その数の多さに我々も驚いています。と同時に、不安定な経済状況とは裏腹に市場やお客様の高いポテンシャルをひしひしと感じています。

【後記】

 この日、予想を上回る来場者数に驚き、戸惑いながらも数多くの取材をこなしたデュカス氏。その取材の合間に、隙を見つけてはハーブのテントに向かいラベンダーの花を手に取る姿からは、今や世界中で一流店を展開するフランス料理界の凄腕ビジネスマンという顔ではなく、もっと素朴で純粋な生粋の料理人を垣間見ることができた。今回の大盛況ぶりを機に、今後も同様に常に新鮮な風を我々日本人に送り込んでくれることを期待したい。

【関連情報】
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