【6月23日 AFP】ボリビアの民間テレビ局PATが米人気テレビドラマ『Lost』の数シーンを、今月大西洋上で墜落したエールフランス(Air France)機の乗客が撮影した画像として放送していたことが分かった。同局のニュースディレクターが22日明らかにした。

 同局のディレクターエディー・ルイス・フランコ(Eddy Luis Franco)氏は「18日に2枚の写真がわれわれの報道番組で放送された。19日に謝罪した」と述べた。

 写真は旅客機内部を写したもので、1枚は気圧が低下する機内で乗客たちが酸素マスクを使うもの、もう1枚は尾翼が破損した機体後部から乗客が吸い出されるものだったという。

 報道番組のキャスターは「これら2枚の写真は乗客の1人が墜落の直前と直後に撮影したものだとみられる」とコメント。写真は乗客の1人、ブラジルの俳優パウロ・ミュラー(Paulo Muller)さんのデジタルカメラのメモリーに記録されていたものだと説明した。

 フランコ氏は、写真はインターネットを通じて寄せられたものだと説明した。

 米ABCテレビとバッドロボットプロダクションズ(Bad Robot Productions)が制作した『Lost』は、墜落事故の生存者が太平洋の不思議な島で生き延びようと奮闘する様子を描いた人気テレビドラマ。(c)AFP