【6月23日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は22日、新型インフルエンザ A型(H1N1)の感染者数が世界全体で5万2000人を超え、死者数は231人に急増したと発表した。

 感染は100以上の国と地域に拡大し、19日以降の新たな感染者数は7873人、死者数は51人に達した。フィリピンがアジア初となる死者を報告、イランが初の感染者を確認、シンガポールでは香港のサッカーチームが隔離されるなど、今回の報告に含まれていない感染ケースも報告されており、感染者数は今後も増加する見通しだ。

 感染者が急増している米国では新たに3594人の感染が確認され、感染者の累計は2万1449人に、死者数は87人になった。メキシコでは感染者数が7600人、死者数が113人と落ち着いている。

 欧州で被害が最大となっている英国では新たに感染者754人が確認され、累計は2506人(死者1人含む)となっている。

 WHOによると、すでに感染者数の合計を把握していない国もあれば、貧困国では感染者を正確に把握できる手段がないため、報告の数値は必ずしも正確ではないという。(c)AFP/Denis Rousseau