【6月17日 AFP】衆院本会議は18日、脳死後の臓器提供の年齢制限を撤廃する臓器移植法改正法案を賛成263、反対167で可決し、子どもの臓器提供に道を開いた。法案は参院に送付された。

 現行法では脳死後の臓器提供は、15歳以上かつ本人が生前に書面で意思表示した場合のみに制限されているが、改正案は年齢制限を撤廃するとともに、本人の意思表示がなくても家族の同意があれば提供可能としている。また、脳死を法的に人の死と位置づけている。

 年齢制限のある現行法下では、臓器移植が必要な子どもは海外渡航して移植を受けるほかなく、高い手術費などが問題視されていた。(c)AFP