【6月3日 AFP】故ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元米大統領の夫人、ナンシー・レーガン(Nancy Reagan)さんは、このほど発売された米エンターテインメント誌『ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)』最新号のインタビューで、今は亡き夫のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領と「今でも会っている」と語った。

 来月88歳になるナンシーさんは、夫について次のように語った。「変に思われるかもしれないけれど、わたしにはロニーが見えるの。夜寝ているとき、ロニーの気配を感じて起きるの。そして彼に話しかけるのよ。何を話すのかは大した問題じゃない。大切なのは、彼が確かにそこにいて、わたしにはそれが見えるということなの」

 レーガン夫妻がおしどり夫婦であったことはよく知られている。夫が93歳で亡くなってから5年がたつが、ナンシーさんは「ロニーがいなくてとっても寂しい。(5年たって)少しは落ち着いたでしょうと人から言われるけれど、ちっともそんなことないわ」と話した。

■オバマ大統領について

 前年の大統領選では共和党のジョン・マケイン(John McCain)候補に投票したが、大統領に就任したバラク・オバマ(Barack Obama)氏の選挙キャンペーンには「非常に感銘を受けた」と語った。

 ナンシーさんは昔から占星術に凝っており、これがジョークのネタにされることもある。前年11月、ナンシーさんが降霊会をやっていたといううわさに絡み、大統領選挙に当選したオバマ氏が「(就任準備について)存命の大統領経験者からアドバイスしてもらった。ナンシー・レーガンの『降霊術』で故レーガン大統領に話を聞くことはしていない」とジョークを飛ばした。

 ナンシーさんは、このときのショックを同紙に語ったが、オバマ氏本人がのちに電話で謝罪したこともあり、わだかまりはないようだ。「和解」後に、オバマ氏からディナーに招待され、ミシェル(Michelle Obama)夫人とも電話で話した。

 ミシェル夫人へのアドバイスは?との質問には、「公式晩さん会をたくさん開くことね」と答えた。レーガン夫妻が公式晩さん会を開いた回数は56回であるのに対し、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領夫妻が開いた回数はわずか6回。「(公式晩さん会は)世界一簡単よ。何もする必要はないんだから。ちょっとした仕事をして、あとは楽しむだけでいい。ワシントンはそうやって動いているのよ」(c)AFP