【5月20日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は19日、自動車メーカーに義務づける自動車燃費規制を強化する方針を発表した。

 オバマ大統領は招かれた国内外の自動車業界の首脳10人や組合幹部、環境活動家などを前に、「歴史上初めて、米国内で販売されるすべての新車の燃費向上と温室効果ガス排出削減を同時に目指す国家政策を始動させた」と述べた。オバマ政権はこの数週間、新規制の取りまとめに向けて水面下で協議を続けてきた。

 新規制では、現行法の目標を4年前倒しして2016年までに、燃費基準を全車種平均でガソリン1ガロンあたり35.5マイル(1リットルあたり15キロ)に向上させる。大半の乗用車は同39マイル(同約17キロ)、小型トラックは同30マイル(同約13キロ)に向上させる。現行法の燃費基準は全車種平均で同25マイル(同11キロ)。

 新規制の導入により、18億バレル(約2900億リットル)のガソリンが節約でき、9億トンの温室効果ガス排出が抑制できるという。(c)AFP/Stephen Collinson