【5月18日 AFP】(写真追加)プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を載せた武装輸送船「パシフィック・ヘロン(Pacific Heron)」が18日、静岡県御前崎市の御前崎港に到着した。AFP記者が確認した。

 この輸送船は3月にフランスを出発し、2か月以上かけて日本に到着した。ハイジャック対策のため武装が施されたほか、英警察部隊が乗り込んでいた。

 輸送船団は、御前崎港でMOX燃料の一部を陸揚げした後、九州・四国地方の原子力発電所に向かうという。関係者は、MOX燃料の陸揚げの時期や場所について、テロ攻撃の恐れがあるとして明らかにしていない。

 九州電力(Kyushu Electric Power)、四国電力(Shikoku Electric Power)、中部電力(Chubu Electric Power)の各電力会社は、MOX燃料の再処理を仏原子力大手アレバ(Areva)に委託したことを明らかにしている。

 天然資源の乏しい日本は今回初めて、普通の原発(軽水炉)でMOX燃料を燃やすプルサーマルの実施を予定している。(c)AFP