【5月8日 AFP】英国で、シーク(Sikh)教徒の警察官らが「防弾ターバン」の開発を政府当局に求めていると、ガーディアン(Guardian)紙が8日報じた。教義で着用が定められているターバンを外さずに、公認拳銃所持警官として任務に就けるようにするためという。

 英国の警察官は通常、警棒のみを所持し、特別に訓練を受けた警官だけが公認拳銃所持警官として拳銃を携帯できる。ところが、公認拳銃所持警官には安全のためヘルメットの着用が義務付けられており、ターバンを巻いたままではヘルメットをかぶれないシーク教徒の警官は、拳銃所持警官にはなれない。

 ガーディアン紙は、このほど英警察内のシーク教徒の警官らが結成した「British Police Sikh Association(英国シーク教徒警官協会)」で副会長を務めるGian Singh Chahal警部補が、英警察情報誌「ポリス・レビュー(Police Review)に語った次のようなコメントを紹介している。

「(ターバンに利用できる)防弾素材の研究は、すでに始まっている。化学繊維で作られた防弾性の高いターバンが生産できる可能性があるなら、ぜひ開発を進めてもらいたい。そうすれば、シーク教徒の警官にも公認拳銃所持警官として活躍できる道が開ける」(c)AFP