【5月4日 AFP】(一部訂正)中国・湖北(Hubei)省公安(Gong'an)県の当局が、県職員全体に対し、地元・湖北省で生産されたタバコを年間23万箱吸うように命じる規則を導入した。ノルマを達成できなかった部署には、罰金が課されるという。中国紙「環球時報(Global Times)」が4日、報じた。

 同県のタバコ市場監督チームの関係者は同紙に対し、「この規則の導入によって、タバコ税の歳入が増え、地元経済の活性化につながる」と語ったという。同紙はまた、この規則が隣接する湖南(Hunan)省のタバコメーカーに押され気味の湖北省のタバコメーカーを支援する目的もあると指摘している。

 中国国内には3億5000万人の喫煙者がいるとされており、毎年、100万人がタバコ関連の疾病によって死亡している。国営メディアが最近報じたところによると、中国では全男性医師の半分以上が喫煙習慣をもっているが、政府当局は一般の人びとの模範にするため、医師を禁煙させようと躍起になっているという。(c)AFP