【5月2日 AFP】英国人男性が動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」の映像を参考にして妻の出産を手助けし、無事に息子を取り上げることに成功した。
 
 この男性は英国南西部のレッドルース(Redruth)に暮らす英海軍のエンジニア、マーク・スティーブンス(Marc Stephens)さん(28)。

 その日は自宅にいたところ、妻のジョー(Jo)さんに予定日より3週間早く陣痛が始まったため、パソコンでグーグル(Google)に「赤ちゃんを分娩するには(how to deliver a baby)」と入力して検索した。

 マークさんは「パニックに陥る時間さえなかった。妻が夜10時半ごろから陣痛を訴え始めたので、グーグルで検索してユーチューブで動画クリップを数本見たんだ」と話す。ちなみに妻のジョーさんはこれまでに3人の子どもを生んでいるが、いずれもお産は軽かったという。

「午前2時半に妻に起こされた。助産師に来て欲しいと電話したが今は病院で忙しいと言われた。そこへ妻が寝室からはい出てきて、よく見ると赤ちゃんの頭がもう出かかっていた」とマークさんは振り返る。
 
 自力で妻の出産を手助けしたマークさんは、ほかの3人の子どもたちを集めて家族全員で救急車に乗り、近くのトルロー(Truro)にある病院に向かった。数時間後には自宅に戻り、妻と生まれたばかりの息子ガブリエル(Gabriel)ちゃんを含む4人の子どもたちの世話をしていたという。(c)AFP