【4月27日 AFP】メキシコを中心に拡大している豚インフルエンザ問題で、日本時間午後1時までに感染が確認されたり、感染の疑いが報告された国は、11か国に上っている。

■メキシコ

 豚インフルエンザ感染が確認された死者は20人、感染が疑われる例も含めると103人が死亡。このほか、1614人が感染が疑われる症状を訴え、うち約400人が入院中(ホセ・アンヘル・コルドバ(Jose Angel Cordova)保健相の発表)。感染の拡大を防ぐため、学校の休校や公共行事を中止するなどの措置が取られている。

■米国

 ニューヨーク市(New York City)、カリフォルニア(California)州、テキサス(Texas)州、カンザス(Kansas)州、オハイオ(Ohio)州の5州で計20人の感染者が確認された。感染が確認された場所からの旅客などに対し、政府は健康検査の実施すると発表。

■ニュージーランド

 数日前にメキシコ旅行から帰国したオークランド(Auckland)の学生10人に、インフルエンザテストで陽性反応。豚インフルエンザ感染の疑いが濃厚だという。生徒13人と教師1人が隔離措置を受けたが、ほとんどが快復に向かっている。当局は、この学生らと同じ便で帰国した乗客らの健康状態の確認を行っている。

■イスラエル

 メキシコから帰国した26歳の男性が、豚インフルエンザ感染の疑いで病院に隔離されたが、感染の可能性は低いことが明らかになった。

■スペイン

 これまでカタルーニャ(Catalonia)地方、ビルバオ(Bilbao)、テルエル(Teruel)、アルマンサ(Almansa)、バレンシア(Valencia)、アルヘシラス(Algeciras)で計8人に豚インフルによるとみられる発熱が確認され、隔離措置をとった。26日以降、メキシコからの帰国便の搭乗者全員に健康検査を実施。

■フランス

 メキシコからの帰国者4人に豚インフル感染の疑いがあった。うち3人については、26日までに検査で陰性が確認されたが、パリ(Paris)在住の女性1人に依然として感染の疑いがあるという。

■英国

 英航空最大手ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)メキシコ便の客室乗務員が、インフルエンザに似た症状を発症し、ロンドン(London)市内の病院で手当てを受けている。このほか、スコットランド(Scotland)でも、メキシコからの帰国者2人が軽度のインフルエンザに似た症状を訴え、病院に搬送された。

■ブラジル

 最近メキシコから帰国した男性が、インフルエンザの症状を発症し、サンパウロ(Sao Paulo)の病院で隔離手当てを受けている。

■コロンビア

 9人が、メキシコから帰国後にインフルエンザの症状を発症。現在、経過を観察中。

■オーストラリア

 メキシコから帰国した2人が、インフルエンザの兆候で病院で検査を受けたが、検査で陰性が確認された。

■カナダ

 東部ノバスコシア(Nova Scotia)州や西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州で、計6人の豚インフル感染を確認。感染の拡大が懸念される。

(c)AFP