【4月26日 AFP】豚インフルエンザの感染が、ニュージーランドやフランスにも広がっている危険性が出てきた。ニュージーランドのトニー・ライアル(Tony Ryall)保健相は26日、メキシコに最近旅行した学生10人が豚インフルエンザに感染した「と思われる」と語った。また、フランス保健当局も同日、同じくメキシコから戻った旅行者2人が豚インフルエンザに感染した疑いがあると述べ、今後、ほかにも感染の疑いのある人びとが出てくる見込みだと述べた。

 ニュージーランド保健省は、これらの学生が豚インフルエンザに感染したとの確証はないが、感染したとみられると判断したという。感染したとみられる10人は、ニュージーランド北部オークランド(Auckland)の学生で、教員と学生計25人で3週間にわたるメキシコ旅行を終え、25日にニュージーランドに帰国した。

 一方、フランス保健当局責任者のDidier Houssin氏は、26日付のパリジャン(Le Parisien)紙で、メキシコから戻った旅行者2人について、「(感染の)疑いがあるが、まだ確認されていない」と述べた。

 また、Houssin氏は、「(メキシコからの)フライトや船旅は多数あったので、今後、ほかの事例が出ないということはない」と述べた。(c)AFP