【4月25日 AFP】「公約違反などをした議員に対する有権者の報復の機会を」とチェコのアーティスト2人が、議員らの顔写真をエアガンで撃ち抜くことのできる「政治家を殺せ(Kill Your Politician)」と題したアート展示を開催している。

 アーティストのトマス・キャップ(Tomas Cap)さんとミハル・クラウス(Michal Kraus)さんは、プラハ(Prague)のギャラリーの壁にチェコの下院議員200人の顔写真を並べ、その前にたっぷりの弾丸が入った箱とエアガンを置いた。

 展示開始から2週間後、ほとんどの顔写真がエアガンの銃撃で何度も打ち抜かれ、中にはもはや誰の写真か判別できないほどに破壊されるものもあるなど、会場に痛ましい光景が広がっている。

 展覧会のキュレーターは、AFPに対し「訪れるのはほとんど若者たち。でも、スーツを着た重役や年金生活者なども来たよ」と語った。また、松葉杖をついた年配の女性が、エアガンを撃つために2階のギャラリーまで上がってきたこともあったという。

 キュレーターは、破れかけの写真が26日の最終日まで持ちこたえてほしいと語った。「アーティストらは、展覧会後にこれらの写真を議員たちに送ろうと考えているのさ」

(c)AFP