【4月25日 AFP】地球温暖化が原因で数十年以内に死滅する可能性があると警告されてきた国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(自然遺産)に登録されているグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)のサンゴ礁の一部が記録的な勢いで再生しつつある。

 だが、グレートバリアリーフのサンゴの保護活動を目的とする調査団体の責任者、ローレンス・マクック(Laurence McCook)氏によると、グレートバリアリーフのサンゴは依然として地球の温暖化の影響を受け続けており、一部が再生したのは単なる幸運に過ぎないと言う。

 グレートバリアリーフの最南端地域にあるグレートケッペル島(Great Keppel Island)周辺に広がるサンゴ礁は、地球の温暖化による海の水温上昇と酸性化で2006年に白化現象が始まり、今も海藻がからみついている。(c)AFP