【4月24日 AFP】米フロリダ(Florida)州ウェリントン(Wellington)でポロの国際大会に出場予定だったベネズエラチームの馬21頭が突然死した問題で、同州オカーラ(Ocala)の薬局Franck's Pharmacyが23日、馬に与えたビタミン剤を調合する際に「不正確な」量の薬を混合してしまうミスがあったと発表した。

 薬局側が関係当局に提出した報告書によると、内部調査の結果、薬の強さを間違えたことが原因との結論が出たという。薬局は当局の捜査に全面的に協力していくとしている。

 薬局側は具体的な薬品名は公表しなかったが、複数のメディアは、米国内では認可されていないビタミン・ミネラル補給剤「Biodyl」のジェネリック版だと報じている。

 報道によると、ビタミン剤はポロチームの要請で、試合直前に馬に投与されたという。
 
 21頭は19日、試合の直前に様子がおかしくなり、同日から翌20日にかけて、地元の獣医師による必死の手当てのかいもなく次々に死亡した。大半がアルゼンチン産の10-11歳の馬で、いずれも10-20万ドル(約970-1940万円)の価値があったという。

 地元パームビーチ(Palm Beach)の保安官事務所とフロリダ州農務省がそれぞれ調査を開始しており、毒物混入の可能性などが疑われていた。(c)AFP

関連情報: ポロ試合直前に馬21頭が急死、フロリダ州