【4月14日 AFP】韓国造船最大手の現代重工業(Hyundai Heavy Industries)は14日、ロシア極東地域で1万ヘクタールの農場を保有・運営する営農法人Khorol Zernoの株式の67.6%を、同社が6500万ドル(約64億8000万円)で取得する方向で合意したことを明らかにした。

現代重工業では2012年までにさらに900万ドル(約8億9700万円)を投入して4万ヘクタールを追加購入し、営農規模を5万ヘクタールに拡大する計画だ。

 現代重工業の広報部は「わが社の事業の多様化を図る試みの一環であるとともに、わが国の将来の食糧供給の安定に貢献することを意図している」と発表した。

 2014年までにトウモロコシと豆類合わせて年間6万トンの生産を目指し、生産される穀物類は韓国内への供給のほか、輸出も視野に入れている。また同社では、韓国の畜産農家を襲う、飼料の価格高騰や供給不足といった問題の解消も期待しているという。

 08年、韓国の物流企業・大宇ロジスティクス(Daewoo Logistics)はマダガスカルで、ベルギーの国土の約半分に相当する130万ヘクタールの農地開発を行うための第一段階の承認を、マダガスカル政府から得たと発表した。しかし、この計画はその後、マダガスカルの政情不安が原因で撤回された。(c)AFP