【4月14日 AFP】ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は13日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領がキューバ系米国人によるキューバへの送金や渡航規制を撤廃するよう指示したと発表した。

 キューバにおける民主化促進と政治的権利の拡大が狙いだが、全面禁輸措置は依然として残される。

 ギブズ報道官は、キューバ側にも相応の規制緩和を求めると語り、キューバ系米国人がキューバの家族に送金する際の課税額を減額するよう要請するとともに、キューバ革命以後の両国間の対立が、オバマ大統領が選挙時に公約として掲げた対話路線により解消されるかは、キューバ政府次第だとも強調した。

 キューバ系米国人コミュニティは、米政府の決定について、「キューバの共産党政権に風穴を開けることができる」と歓迎している。米マイアミ(Miami)に本部を置くキューバの民主化を求める団体のオーランド・グティエレス(Orlando Gutierrez)会長は、AFPに対し、「キューバ系米国人のキューバ訪問に関し、ラウル・カストロ(Raul Castro)政権側も規制を撤廃せざるをえなくなる、というのが望ましい」と語った。キューバ系米国人のキューバ渡航には、ビザか入国許可証が必要とされている。(c)AFP