【3月25日 AFP】 インドネシア東部のリンカ(Rinca)島で、世界最大のトカゲとして知られるコモドオオトカゲに、地元の漁師の男性が足をかまれ、大量出血で死亡した。地元警察が24日発表した。

 友人らとボートで島に立ち寄った男性は、バンレイシの果実を探しにジャングルに入って襲われた。地元警察によると、コモドオオトカゲは突然、男性のかかとにかみついたという。叫び声を聞いてボートにいた友人2人が駆けつけるとトカゲの姿はすでになかったが、男性は病院へ運ばれる途中で死亡した。

 リンカ島と近くのコモド(Komodo)島、モタン(Motang)島、フローレス(Flores)島などインドネシア諸島東部の島々はコモドオオトカゲの一大生息地。コモドオオトカゲは成長すると体長3メートル、体重140キロにも達する。通常は群れで狩りを行い、鳥や動物の死体や腐肉を食する。唾液に強力な有毒バクテリアが含まれているため、かまれると死に至ることがある。周辺の国立公園には約3000体が生息するとみられているが、人間が襲われ亡くなることは珍しい。