【3月24日 AFP】オーストラリア南西部パース(Perth)近郊で23日、クジラやイルカ80頭あまりが浜辺に打ち上げられているのが見つかり、地元では生き残ったクジラたちの救出作業が続いている。

 クジラやイルカが見つかったのは、パース南方のハメリン湾(Hamelin Bay)沿いの浜辺で、ボランティアら70人が、打ち上げられたヒレナガゴンドウクジラやバンドウイルカ約80頭のうち、生存していた17頭の救出作業を、夜を徹して行った。地元当局で野生保護を担当するリーン・オルーク(Leanne O'Rourke)氏によると、それでも6頭が命を落としたという。

 残るクジラら11頭を、より安全な近郊のフリンダース湾(Flinders Bay)に陸路で移送する作業が24日早朝、始まった。クジラらをクレーンでつり上げトラックで輸送するこの救出方法は、クジラらに心理的負担を与えるため、危険を伴う作業だという。

 まず母子のクジラ2頭が、フリンダース湾まで20キロの道のりを移送された。ボランティアらは夕刻までに、全頭を同湾の浅瀬に移す計画だという。(c)AFP