【3月21日 AFP】南太平洋の島国トンガ付近で16日から続いている海底火山の噴火で、さまざまな種類の野鳥が生息し豊かな植物が自生する小島が、黒い灰と木の根本だけの荒れ地になってしまった。現場で噴火を目撃した人びとが20日、語った。

 ボートで現場に向かった観光客や当局者、科学者などによると、何度も起こる噴火によって岩が飛び交い、上空には数百メートルにわたって火山灰が吹き上げられていたという。

 噴火はトンガの首都ヌクアロファ(Nuku'alofa)の北西63キロメートルの無人島フンガハアパイ(Hunga Ha'apai)島で、中規模の地震があった数日後の16日に始まり、20日も続いている。

 20日には、トンガ最大の島トンガタプ(Tongatapu)の沖合でマグニチュード(M)7.9の強い地震があり津波警報が発令されたものの、地震による被害はほとんどなかった。噴火の続く海底火山はこの地震の震源地から数百キロメートル離れている。(c)AFP