【3月20日 AFP】ドイツ・ベルリン(Berlin)で18日、高級デパートに押し入り宝石類を盗んだ容疑で逮捕された男が、双子だったため、実際の犯人がどちらだったか特定できず、釈放された。

 宝石盗難事件があったのは、1月。ベルリン中心部にある、ヨーロッパ最大の百貨店「カーデーベー(KaDeWe)」で、宝石類500万ユーロ(約6億5000万円)相当が盗まれたもので、犯人グループは、店舗の明かり取り窓から店内に侵入したとみられる。

 事件の2週間後、ニーダーザクセン(Lower Saxony)州で双子の兄弟が容疑者として身柄を拘束された。

 状況証拠などから、兄弟のいずれかが犯人であることは、ほぼ判明していたが、2人の遺伝子情報が酷似しており、現場に残されたDNA鑑定で、2人のどちらが犯人かを特定できなかったため、裁判所は18日、2人を釈放する判断を下した。

 引き続き、事件の捜査は行われているという。(c)AFP