【3月2日 AFP】オーストラリア本島とタスマニア(Tasmania)島の間にあるバス海峡(Bass Strait)のキング島(King Island)海岸に、クジラとイルカあわせて約200頭が打ち上げられ、大半が死亡した。

 1日夜、岸に乗り上げたのはパイロットクジラ192頭とイルカ7頭で、約140頭はそのまま死亡した。

 2日のタスマニア州公園・野生動物局(Parks and Wildlife Service)の発表によると、現在、生き残っているクジラ約50頭、イルカ数頭を海へ戻そうと、専門家やボランティア150人からなる救助隊が高波にあらがい作業を行っているが、これまでに戻せたのは14頭にとどまっている。当局では離礁させる作業を夕暮れまで続け、翌朝も継続するという。

 クジラとイルカが同時に打ち上げられることは珍しくなく、2004年11月28日にはヒレナガゴンドウクジラとバンドウイルカあわせて97頭が同じキング島の浜辺に打ち上げられたが、このときには全頭死亡した。(c)AFP