【2月17日 AFP】(一部更新)イタリア・ローマ(Rome)で開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後、もうろうとした状態で記者会見したことから「泥酔疑惑」が広がった中川昭一(Shoichi Nakagawa)財務相兼金融担当相は17日、麻生太郎(Taro Aso)首相に辞表を提出し、受理された。

 中川氏は14日、国際的な経済危機の対策について協議したG7閉幕後の会見の席で、ろれつが回らないなど酒に酔ったような行動を見せた。

 中川氏は17日昼に辞意を表明した段階では、 2009年度予算案と関連法案の衆院通過後に辞任する意向を示していたが、各方面から辞任を求める予想以上の圧力がかかり、数時間後には辞表の提出に追い込まれた。深まる景気後退の最中、麻生政権はアジア最大の経済の舵取りを交替させる必要に迫られた。

 辞任会見では「お酒については確かに過去にもいろいろとご迷惑を掛けた。現時点で私の体調からいえばとてもお酒を飲む気にはなれない」と述べる一幕もあった。

 夕刊フジが引用したインタビューによると中川氏は、問題の会見の前日に飲んだアルコール類は、ローマへ向かう機内でジントニックを3、4杯、到着後の夜のG7夕食会で赤と白のワインを1杯ずつ、その後ジントニックをさらに2、3杯だと答えている。(c)AFP/Hiroshi Hiyama