【2月13日 AFP】「便りがないのはよい便り」なんてとんでもない!――。アフリカ西部にある人口160万人のギニアビサウでは、7週間以上も新聞が発行されていない。

 週刊紙Ultima Horaの責任者、Atizar Mendes氏はAFPに対し、「印刷会社や新聞社は、印刷用紙の危機に見舞われている。この状態は45日以上も続いており、新政府に支援を要請した」と語った。

 ギニアビサウには5つの新聞社があるはずだが、現在はまったく発行できない状態だという。

 政府系のノピンチャ(No Pintcha)紙のSimao Abina氏も、この事実を認め、「われわれは前年12月から存在していない」とだけ語った。

 国立印刷所の関係者は、出版物に使用される紙はオランダから輸入されていることを明らかにした上で、「われわれが使用している種類の用紙がオランダ市場で入手不可能になった。また、ほかの場所から購入する資金もない」と述べた。

 週4回、1500部を発行するDiaria de Biassau紙のオーナー、Joao de Barros氏は、印刷用紙をセネガルから仕入れたという。

 同氏は「費用が以前の2倍もかかった。だから新聞の値段を上げるか、もしくは値段は据え置きで部数を少なくするつもりだ」と頭を悩ませている。(c)AFP