【2月10日 AFP】中国・北京(Beijing)にある国営中国中央テレビ(CCTV)の新社屋に付属する高層ビルで9日、大規模な火災が発生した。CCTVのビルは北京市の再開発の象徴的な建物の1つだったという。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 新華社によると、このビルは今年後半に「マンダリンオリエンタルホテル(Mandarin Oriental Hotel)」が入居を予定していたもので、現在建設が進められていた。CCTVの本社が入る予定の高さ234メートルの新社屋ビルからはわずか2、300メートルしか離れていない。

 CCTVによると、火災は出火から約4時間後に鎮火されたという。消防士6人とCCTV職員1人が負傷し病院へ搬送されたが、全員、命に別条はないという。

 新華社は市当局の広報担当者の話として、初期捜査の結果、春節(旧正月)を祝うための爆竹が火災の原因だとする見方を伝えた。また、消防士が火災のあったビルの屋上で爆竹の残がいを発見したという。

 新華社は当初、目撃者の話として、打ち上げ花火がビルの屋上に落ち、出火したと伝えていた。(c)AFP