【2月5日 AFP】2006年から商業捕鯨を再開しているアイスランドで、国民の3分の2以上が捕鯨の実施を支持し、捕獲枠拡大を支持する声も半数以上に上ることが、4日公表された世論調査結果で明らかになった。

 調査は前月29日-月2日、Capacent Gallup社が1597人を対象に行った。その結果、商業捕鯨を「とても」または「どちらかといえば」支持すると答えた人は全体の67%に達し、「とても」または「どちらかといえば」反対だと答えた人は19.7%にとどまった。

 前政権が発表した捕獲枠の拡大については、「とても」または「どちらかといえば」支持すると答えた人が全体の56.9%だったのに対し、反対と答えた人は30.6%だった。

 アイスランドは06年、国際的な捕鯨禁止の枠組みから離脱し、16年ぶりに商業捕鯨を再開した。現在、商業捕鯨を行っている国はアイスランドとノルウェーの2か国のみ。日本は科学的調査のための捕鯨を行っており、鯨肉の市販もされている。

 アイスランド前政権は前月27日、捕獲枠を6倍に拡大すると発表したが、新政権のシグフッソン(Steingrimur Sigfusson)漁業相は3日、この新方針については見直す必要があるかもしれないと言及している。(c)AFP