【1月20日 AFP】ロシアのボルガ川(Volga River)に面する都市、トヴェリ(Tver)で19日未明、ロシア正教信者が凍った川面に十字架の形に開けた穴から水中につかって心身を清める清めるという公現祭の行事の最中に、氷が割れ見物客らが水中に転落するという出来事があった。

 ボルガ川沿いにはこの日、零下8度という厳寒のなか、真夜中に行われる神聖なみそぎの行事を見ようと、1000人を超える見物客が集まっていたが、タス通信(ITAR-TASS)などによると、前方にいた見物客らが氷面に押し出され、その重さで氷が割れ、見物客70人あまりが次々と水中に転落していったという。

 非常事態省がインタファクス通信(Interfax)に語ったところによると、救助隊は約20人を助け出し、残りは自力で水中からはい上がった。死傷者は出ていないもようだが、救助隊は引き続き川底を捜索している。(c)AFP