【1月19日 AFP】台湾の台北地方法院(地裁)で19日、収賄など複数の罪で起訴されている陳水扁(Chen Shui-bian)前総統(58)の初公判が開かれた。陳前総統は起訴事実の認否で、無実を主張した。

 厳重な警備のもと、陳前総統は手錠をかけられた姿で裁判所に到着した、出廷した。

 陳前総統とその親族は、前総統の在任中に実業家から1000万ドル(約9億円)を超える賄賂を受け取った疑いが持たれているが、これについて陳氏は「わたしは無実だ。賄賂を受け取るぐらいなら、死んだ方がましだ」と法廷で語った。

 一方で、呉淑珍(Wu Shu-chen)夫人が2000万ドル(約18億円)を海外に送金した事実については認めたが、これは公金ではなく過去の選挙運動資金で、夫人は陳氏に知らせずに送金したと述べた。また、在任中の機密費の不正利用も認めたが、その用途は「極秘の外交任務」で、個人で着服したものではないと主張した。(c)AFP/Benjamin Yeh