【1月9日 AFP】(写真追加)欧州各地で続く寒波による死者数は、8日までに13人となった。東欧では、ロシアのガス供給停止の影響が出始めている。

 ポーランド内務省は、国内でさらに6人が死亡し、前年11月以降の凍死者数が82人となったと発表した。

 ウクライナでも、同国非常事態省によると南部のKherson地区で気温が氷点下19度を記録、路上生活者3人を含む5人が死亡した。

 また、ドイツ警察は、寒波の影響で氷点下16度となった同国西部で、さらに2人の死亡が確認されたと発表した。同国の一部地域では、深夜にかけて氷点下20度まで気温が下がり、ドイツ気象当局は8日、100年に1度の寒い冬との見解を発表している。

 なお、独東部シュウェリン(Schwerin)では、酔っぱらった男性が凍結した湖の上で車を走らせたところ、氷が割れて湖に転落、警察に救助されるという事件があった。

 大雪に見舞われた地中海北部沿岸では、仏マルセイユ(Marseille)で港湾機能が停止し、日中まで空港が閉鎖。夜間には1万世帯が停電し、道路や列車のダイヤが大幅に乱れたため学校や保育園、大学などが休みとなった。

 気象情報によれば、南部ブッシュ・デュ・ローヌ(Bouches-du-Rhone)県では、降雪20-40センチを観測。マルセイユ周辺の幹線道路は6本が通行止めとなった。また、トゥールーズ(Toulouse)でも空港が正午まで閉鎖し、高速道路は車重の高い車両の通行が禁止された。

 また、オランダのアムステルダム(Amsterdam)北東部にある自然保護区では、凍結した湖を会場に、12年ぶりのスケート競技会が行われた。(c)AFP