【12月20日 AFP】中国で2006年に顔面移植手術を受けた男性が、今年7月に死亡していたことが判明した。担当医師および当局者が20日、AFPに明らかにした。

 南西部雲南(Yunnan)省の山村出身の李国興(Li Guoxing)さんは、2004年にヒグマに襲われ顔面を損傷し、2006年4月に北部陝西(Shaanxi)省西安(Xian)の西京医院(Xijing Hospital)で顔面移植手術を受けた。経過は良好だったが、免疫系の薬を漢方に切り替えた後、今年7月に地元で死亡した。

 手術をした担当外科医と、李さんの地元の村長は李さんの死について認めたが、解剖が実施されなかったため、両者とも正確な死因については分からないという。

 米国では最近、顔面の80%を移植する手術が世界で初めて成功したばかりだが、今回の死亡例は手術の危険性を浮き彫りにしている。(c)AFP