【12月19日 AFP】国連人道問題調整部(UN Office for the Coordination of Humanitarian AffairsOCHA)は18日、ジンバブエでコレラの感染が拡大を続けており、これまでに1111人が死亡、依然として2万581人に感染の疑いがあると発表した。

 依然首都ハラレ(Harare)で被害が最も大きく、死者は224人に上り、9072人に感染の疑いがある。

 OCHAは世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の調査から、感染拡大の主因は飲料水の不足と公共衛生の不備だと述べた。

 また、医療関係者のストで状況改善の兆しはみられないとした。

 ジンバブエでは、紙幣不足のため銀行から給料を引き出すことができず、医療関係者にとって「出勤することが金銭的にも大きな負担となっている」と指摘した。

 コレラはアフリカ南部の近隣諸国にも広がっており、南アフリカでは11人が死亡したほか、少数ながらボツワナやモザンビーク、ザンビアでも感染例が報告されているという。(c)AFP