【12月17日 AFP】(18日一部更新、写真追加)石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting CountriesOPEC)は17日、アルジェリアのオラン(Oran)で臨時総会を開き、原油価格の下落に歯止めをかけるため、過去最大幅の日量220万バレル減産することで合意した。来年1月1日から開始する。

 減産量は市場予想を上回る規模になった。OPECは、9月と10月に計日量200万バレルの減産を実施しており、累計の減産量は420万バレルとなる。

 また、17日の閣僚会議前には、非OPEC加盟国のロシアとアゼルバイジャンが日量30万バレル規模の協調減産に応じる用意があると発表した。

 これに先立ちサウジアラビアのアリ・ヌアイミ(Ali al-Nuaimi)石油鉱物資源相は、日量200万バレル減産で合意したと述べていた。

■NY原油は04年7月以来の40ドル割れ

 一方17日のNY原油先物相場は続落。米原油在庫が上昇したとの統計発表から需要減退観測が強まり、OPECの大幅減産の決定にもかかわらず、一時2004年7月以来の1バレル=40ドルを割り込んだ。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(New York Mercantile ExchangeNYMEX)では、指標となる米国産標準油種の軽質スイート原油(1月渡し)が一時、2004年7月14日以来の安値水準となる1バレル=39.88ドルをつけた。終値は前日比3.54ドル安の1バレル=40.06ドル。(c)AFP