【12月16日 AFP】オーストラリア政府は15日、2020年までに温室効果ガス排出量を00年比で5-15%削減するとの気候変動対策を発表した。だが、これに対し「世界的な恥」との批判の声が上がっている。

 ケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は、世界が、地球温暖化の原因である大気汚染の悪化による環境災害のリスクを負うなか、オーストラリアが傍観していることはできないと述べた。

 ラッド首相は、10年に二酸化炭素(CO2)の排出量取引を開始することなどを盛り込んだ政府の汚染削減計画を、「現在のオーストラリア経済にとって最大かつ最も重要な構造改革のひとつ」と位置付けた。

 だが政府の削減目標は、環境活動家の一部が主張している、壊滅的な気候変動を回避するために必要だとする数値を大きく下回っており、野党・緑の党(Australian Greens)からは、最低5%との目標は「世界的な恥」との非難の声が上がった。(c)AFP/Madeleine Coorey