【12月12日 AFP】国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は11日、気候変動に関する新たな枠組み作りへの動きを加速させるため、翌年9月の国連総会に合わせて「気候変動サミット」を招集する考えを明らかにした。

 ポーランドのポズナニ(Poznan)で開催中の国連気候変動枠組条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第14回締約国会議(COP14)で、同日から始まる閣僚級会合を前に行った記者会見の中で述べたもの。

 サミット開催は、2009年12月に開かれる第15回締約国会議(COP15)までの、気候変動に関する新たな枠組み策定に向けた動きの進ちょくいかんによるという。

 また、潘事務局長は、気候変動に取り組み、環境関連分野で雇用を生み出し、緑化を促進する低炭素経済社会の実現とともに経済危機の解決をめざすとした、自説の「グリーン・ニューディール」の必要性を主張した。

 潘事務局長は同日、COP14閣僚級会合の基調演説を行った。同会合は12日まで開かれ、COP14の全日程が終了する。(c)AFP/Simon Sturdee