【12月5日 AFP】2007年に自然災害で最も被害を受けた上位5か国は、バングラデシュ、北朝鮮、ニカラグア、オマーン、パキスタン――。ポーランド・ポズナニ(Poznan)で開かれている国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第14回締約国会議(COP14)で4日、このような内容の報告書「Global Climate Risk Index(世界の気候リスク指標)」が発表された。

「Global Climate Risk Index」はドイツの環境保護団体「ジャーマンウオッチ(Germanwatch)」がまとめたもので、被災国の経済・人口に照らして自然災害による被害状況を検証し、その国のぜい弱性を明確化することを目的としている。

 上位5か国のうちオマーンは06年の指標では116位だったが、07年は大型サイクロン「ゴヌ(Gonu)」の襲来で、政府試算で39億ドル(約3600億円)という大きな被害を受けた。

 また、1998-2007年の10年間で最も被害が大きかった上位5か国は、ホンジュラス、バングラデシュ、ニカラグア、ドミニカ共和国、ハイチだった。

「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate ChangeIPCC)」の専門家は、08年は気候変動の影響で異常気象の回数がさらに増え、その度合いも強まっているとの見方を示している。(c)AFP