【11月27日 AFP】クヌート(Knut)、そしてフロッケ(Flocke)に続くホッキョクグマの「国際スター」が、またもやドイツで誕生することになりそうだ。ニュルンベルク動物園(Nuremberg Zoo)が26日、フロッケの6歳になる母親ベラ(Vera)が双子を産んだと発表した。双子が産まれたのは、フロッケが1歳を迎える誕生日の2日前だったという。

 同じ動物園の別のホッキョクグマが双子を食べたりせず、全てが順調に行けば、ベラは3-4か月後に現在こもっている巣から双子とともに出てくるだろうと、Dag Encke園長は話す。

 フロッケは、ベラが出産後に奇妙な行動を取り始めたため、ベラから引き離され人工飼育が行われた。

 ベルリン動物園(Berlin Zoo)のクヌートは、母グマに捨てられ飼育員に育てられた。このニュースが世界で報じられると、クヌートは瞬く間に有名になり、米誌「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」の表紙を飾るまでになった。クヌートを一目見ようとする多くの人々が来園し、動物園の収入も増加した。

 しかし動物の権利を求める活動家らによれば、クヌートは写真を撮る来園者のまねをするなど、異様な行動を取ることがあるという。クヌートを育てた飼育員のトーマス・ドーフライン(Thomas Doerflein)さんは9月、心臓発作で死亡している。(c)AFP