【11月7日 AFP】台湾・台北(Taipei)で6日、中国の中台対話窓口機関、海峡両岸関係協会(Association for Relations Across the Taiwan StraitARATS)の陳雲林(Chen Yunlin)会長の訪台に対する抗議デモが警官隊との衝突に発展し、7日朝までに警官60人余りが負傷、デモ隊や取材陣にもけが人が出ている。

 警察当局によると6日、 陳会長が滞在するグランド・ホテル(Grand Hotel)周辺で行なわれていた約1000人のデモが激化したことから、夜になって機動隊2200人以上が出動。放水でデモを解散させたが、その際に一部の参加者が警官隊に卵や石、ペットボトル、火炎ビンなどを投げつけるなどし、警察の設置したバリケードを突破しようとした。

 市内各所でも7日未明にかけて散発的に数百人規模のデモが発生し、警察は放水で応酬。これらの衝突で、警官計64人が負傷したという。地元メディアは、抗議デモの参加者や取材中の記者など20人以上が負傷したと伝えている。

 台北では6日、野党民進党の呼びかけで、陳会長の訪台に反対する数万人規模の抗議集会が行われていた。(c)AFP