【11月6日 AFP】(一部更新、写真追加)英中央銀行のイングランド銀行(Bank of EnglandBOE)は6日の金融政策委員会で、政策金利を1.5%引き下げ、年3.0%とすると決定した。国内景気の後退傾向に加え、物価も急落していることから、追加利下げに踏み切った。また同日、欧州中央銀行(ECB)は定例理事会を開き、政策金利を0.5%引き下げ、年3.25%にすることを決めた。

 イングランド銀は同日発表の声明文で、「過去2か月間で国内のインフレ予測は大きく下方にシフトした。国内外の経済活動見通しも悪化している上、物価も著しく低下している」と利下げの理由を説明した。1.5%の利下げ幅は、1997年に同銀が金利政策の独立権限を認められて以来、最大となる。これまでは0.5%を超えることはなかった。

 また、ECBの利下げについて、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、Bank of America)のシニアエコノミストは今回の発表の後、AFPに対し、ジャンクロード・ トリシェ(Jean-Claude Trichet)ECB総裁が、12月にもさらなる追加利下げを行う可能性を残したと語った。(c)AFP