【11月4日 AFP】ロンドン(London)の金融街「シティ」に来年から、内部での爆弾爆発にも耐えうるリサイクル用回収箱が導入されることが明らかになった。この回収箱の製造企業Media Metricaが3日、発表した。

 この回収箱は、側面についたLCD(液晶)パネルでニュースや天気予報などを表示させることができる。製造・設置の費用は1台あたり約3万ポンド(約470万円)だという。

 Media Metricaは、この回収箱の製造・設置・保守管理などでシティ当局と15年間の契約を結んだという。同社幹部によると、同社は現在、ほかの企業スポンサーなどとも交渉を行っており、来年3月末までに契約を締結したい構えだという。契約が締結されれば、来年末までに約100か所に設置されるという。

 回収箱本体には、爆発物の炎と衝撃を吸収する技術を用いて製造された合わせ鋼が使われている。また、米ニューメキシコ(New Mexico)州で厳しい品質テストが行われたという。

 シティも含めロンドン市内では、1990年代初めから中ごろにかけて、北アイルランドのカトリック過激派アイルランド共和軍(Irish Republican ArmyIRA)がごみ箱内に爆弾を仕掛ける事件が相次いだため、ほとんどのごみ箱が撤去されていた。(c)AFP