【10月29日 AFP】フランスのクリスティーヌ・アルバネル(Christine Albanel)文化相は28日、映画「007」シリーズで3代目ジェームズ・ボンド(James Bond)を演じた英俳優ロジャー・ムーア(Roger Moore)さん(81)に、仏芸術文化勲章の最高章コマンドゥールを授与した。

 ムーアさんが初めて脚光を浴びたのは、1960年代のTVドラマ「セイント(The Saint)」シリーズ。70年代には、『ダンディ2 華麗な冒険(The Persuaders!)』でトニー・カーティス(Tony Curtis)と共演。さまざまな事件を追う、裕福なプレイボーイを演じた。

 ショーン・コネリー(Sean Connery)からボンド役を引き継いだ初めての作品は73年の『007/死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)』。その後1985年の『007/美しき獲物たち(A View to a Kill)』までシリーズ7作品に出演した。

 俳優としての活動のほか、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の親善大使も務め、長年の慈善活動で複数の表彰も受けている。

 英国では1999年にエリザベス女王(Queen Elizabeth II)から名誉大英勲章CBEを授与され、2003年にはナイトの称号を贈られている。(c)AFP