【10月20日 AFP】ネパール・チベット間のヒマラヤ(Himalaya)一帯に住むと言われている未確認動物「イエティ(yeti)」を撮影することを目指し、8月からネパールで捜索活動をしていた「イエティ・プロジェクト・ジャパン(Yeti Project Japan)」の高橋好輝(Yoshiteru Takahashi)隊長が20日、ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)でAFPの取材に応じた。

 イエティは半猿半人の動物と言い伝えられ長年、欧米の冒険家や登山家の想像をかき立ててきた。イエティ・プロジェクト・ジャパンの捜索は今回で3度目。高橋隊長が率いる7人のチームが標高7661メートルのダウラギリ4(Dhaulagiri IV)山頂で42日間を過ごした。

 前回2003年の捜索の際、高橋隊長らはイエティと思われる生物を目撃し、足跡を撮影した。「200メートルくらい先にシルエットが見えた。人間のように2足歩行で、背は150センチくらいだった。私も、他の隊員もヒマラヤには何度も来ており、クマやシカ、オオカミやユキヒョウの足跡は分かる。あの足跡はそのどれとも違っていた」(高橋隊長)

 今回は、前回の目撃地点付近に自動カメラ9台を設置したが、残念ながら撮影には至らなかった。しかし、足跡はイエティが存在する強力な証拠だと高橋隊長は言う。

 同チームは今後も、撮影に成功するまで探検を続けるとしている。イエティの足跡の写真は同プロジェクトのウェブサイトでも見ることができる。(c)AFP

「イエティ捜索隊2008」のウェブサイト