【10月16日 AFP】ウガンダ東部カプチョルワ(Kapchorwa)地区は、有史以前から習慣化してきたとされる女子割礼(女性器切除)を禁止する方針を決めた。地元当局者が15日明らかにした。

 同地区のネルソン・チェリモ(Nelson Chelimo)議長は、「女性が(割礼から)得るものは何もなく、割礼は有用ではないと判断した」と語った。  

 カプチョルワ地区には割礼を受けていない女性が結婚すると、さまざまな病気に見舞われるとの言い伝えがあるが、チェリモ議長はこれについても「時代遅れもはなはだしい」と切り捨てた。同地区では、数年前から女子割礼の廃止を求める声が高まっており、特に教育を受けた若い女性たちが、割礼を拒絶し始めているという。

 女性器切除については前年、国連(UN)が女性の人権を侵害する暴力行為であるとして廃絶を求める決議を採択。さらに、HIV感染リスクを高め、妊産婦や新生児の死亡率増加にもつながると警告している。国連は、全世界で1億から1億4000万人が女性器切除を受けていると推定している。(c)AFP