【10月2日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郊外で前月発生した列車衝突事故の事故原因を調査している米国家運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)は1日、運転士が事故発生の22秒前に携帯電話でメールを送信していたことが確認されたと発表した。

 9月12日に起きた事故は、メトロリンク(Metrolink)の通勤列車とユニオン・パシフィック鉄道(Union Pacific)の貨物列車が正面衝突したもので、事故で死亡したメトロリンクの運転士、ロバート・サンチェス(Robert Sanchez)氏が赤信号を見落とした原因が捜査の焦点となっていた。

 NTSBによると、連邦捜査当局が押収したサンチェス運転士の携帯電話の送受信記録から、事故当日の勤務中に同運転士が計12件のメールを送受信していた事実が明らかになった。

 記録によると、サンチェス運転士の最後のメール受信時刻は午後4時21分03秒、最後にメールを送信した時刻は午後4時22分01秒となっている。ユニオン・パシフィック鉄道側の記録によると、衝突事故の発生時刻は午後4時22分23秒。

 同事故では、サンチェス運転士を含めて25人が死亡している。(c)AFP