【9月30日 AFP】米民間宇宙関連企業のスペースX(SpaceXSpace Exploration Technologies)は28日、太平洋のクエゼリン環礁(Kwajalein Atoll)・オメレク島(Omelek Island)にある米軍施設から、衛星模型を積んだ同社製液体燃料ロケット「ファルコン1(Falcon 1)」を打ち上げ、地球の軌道に乗せることに成功したと発表した。民間企業のロケットが軌道に乗ったのは同社が初。

 スペースXは、これまで3回にわたってロケット打ち上げを試みてきたが、すべて失敗に終わっており、4回目にしてようやく成功した。打ち上げに失敗したロケットには、人気SFテレビシリーズ「スタートレック(Star Trek)」の出演者、故ジェームズ・ドゥーアン(James Doohan)氏や宇宙飛行士の故ゴードン・クーパー(Gordon Cooper)氏の遺灰を積んだロケットも含まれている。

 スペースXによると、衛星模型は重さ165キロで、長さ21メートルの2段式ロケットであるファルコン1の2段目に搭載され、地球の軌道上を周回しているという。(c)AFP