【9月12日 AFP】元ツール・ド・フランス(Tour de France)覇者のヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)は、2009シーズンに現役復帰しツール・ド・フランスで通算8度目の優勝を目指すことを表明したランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏に対し驚きを明かしたが、現役復帰に加わるつもりはないと語る。

 ウルリッヒはドイツのタブロイド紙「ビルド」(Bild)に対し「このニュースには驚いた。しかしそれは良いことだと思う。もし彼がレースに戻ってくるならば、ツール(ツール・ド・フランス)は刺激的なものになると思う。彼が仕掛けてきたら、他の選手たちは持ちこたえなければならないだろう。彼は2位になるために戻ってくるのではないのだから」とアームストロング氏の現役復帰について語った。

 また、アームストロング氏同様に現役復帰する計画はないと語るウルリッヒは、「現在、私は幼い息子マックスとの時間を楽しんでいる。正直なところ、戻りたい(現役復帰)という気持ちはない。私には人生における他の計画があり、何も未練はない。今の人生に満足している。絶対なんてことはないが、考えることは何もない。私たちは別の物語であり、彼は勝利の後に引退した、私は失意の後に引退した。彼の幸運を祈るよ、数日中に電話してみるつもりだ」と話した。(c)AFP